「24日午前8時すぎ、宮崎県日南市伊比井の国道220号の約3キロにわたる区間で、乗用車などのスリップ事故が立て続けに7件発生し、事故に絡んだ計8台のうち2台を運転していた男女2人が軽傷を負った。
日南署は、事故を起こした1台の運転手が「前を走っていたトレーラーから油が漏れていた」と話したことから、トレーラーから路面に流出した燃料がスリップの原因とみて捜査。予備燃料タンクから軽油が漏れ出している大型トレーラーを現場近くの駐車場で見つけ、男性運転手から事情を聴いている。」
道路は怖い! これは本当である。この事件では、道路に油が流れていた。それで、スリップ事故が発生した。
事故を起こした運転手さんは、まさか、路面に軽油が流れ出しているとは思わなかったことであろう。
いったん道路に出ると、何があるかわからない。
酔っ払いが寝ているかもしれない。道路が陥没しているかもしれない。
通りがかりの車に飛び込んで自殺しようとしている人がいるかもしれない。
深夜に牛や豚がうろついているかもしれないー。
以上、挙げた例は、すべて、私が職務上で実際に経験した事故実例ばかりある。
とくに、最後に挙げた「深夜に真っ黒な和牛を撥ねた」大型トラックの運転手さんのことは、約20年前の出来事だが、今も鮮明に覚えている。
事故を起こした大型トラックの前部は大きく壊れ、その前には、角が折れるなどして即死した、血だらけの牛が横たわっていた。
牛を撥ねたこの運転手さんは、私が事故現場へ行くと、ガタガタ震えていた。本当に驚愕の表情であった。
それもそうである。普通は道路に牛がいるなんて、考えられないことであろうからー。
そんな運転手さんに私はこう言った。
「この牛には気の毒ですが、人間でなくて、本当に良かったですよー。」
そのとき、涙目で大きくうなずいた運転手さんの顔が忘れられない。
「道路は生きている」という言葉がある。これは、「道路は、その一瞬、一瞬で、変化している」という意味である。
つまり、通勤などで毎日通る熟知した道路であっても、「交差点では、飛び出す車や人がいるかもしれない」、「進路に倒れている人や障害物が存在するかもしれないー。」
道路の表情、つまり状況は刻一刻変わっている、ということなのである。
お互いに気をつけましょう!!
by 昭和たぬき
なにも、逮捕しなくてもー